ニール S. ブレイスデールセンター(Neal S. Braisdell Center)をご存知ですか?
アラモアナショッピングセンターの山側、カピオラニ通りをダウンタウンに向かい、2ブロックほど走ると、ワード通りとの右側の角に巨大な建物群が見えます。
それが、通称ブレイスデールセンターとも呼ばれる、円形アリーナ、長方形の展示施設、そして劇場からなる複合施設です。
3つの建物がワード通りに面し、カピオラニ通りとキング通りに挟まれるような形で建っています。
この施設は1964年に建てられ、その後、拡張や改築を経て、現在は海外からのコンサート等を含め、ほぼ毎週、ユニークな展示会、スポーツ競技などの各種イベントが開催されています。
また2000台の収容力をもった駐車場も準備されているため、各種イベント時には大勢の人が集まります。
ここでのイベントとして、チケットなどがなくても気軽に行けるのは、毎週水曜日の4時から始まるファーマーズマーケット(駐車場で開催されます)でしょう。
一方、無料ではありませんが、週末はハワイシンフォニック交響楽団によるクラシック音楽の演奏や、アメリカ本土、さらにはヨーロッパからの各種コンサートなどがあります。
さて、筆者の一押しとしては、8月下旬の週末に会される、Made in Hawaii Festivalがあります?
これはハワイ全土の物産展で、ハワイの特産品、例えば、コアの木のインテリア家具や小物、キルティング、ムームー、水着、貝細工、真珠、Tシャツ、若いデザイナーによるアクセサリーなど、展示され即売される催し物です。
基本的に食料品以外は長方形の展示施設で(一部、食料品もあり)展示されており、円形のアリーナではハワイ特産の美味しいコナコーヒーやポケ、飲茶、バター餅、ボップコーン等のスナック、アイスクリーム、パンなどあらゆるハワイアンフーズが販売されていて、確実に半日は過ごせます。
一番嬉しいのは、お値段がとてもリーズナブルなことです。
例えば、コアの木で作られてたアクセサリーなどは、普通のお店で買うよりも安く手に入りますし、食べ物もたっぷりのボリュームでリーズナブルなお値段になっています。
ちょっとユニークなお土産を探してみたり、自分おために素敵なアクセサリーを買ったりするのにとても良いと思います。
このイベントのほかにも、Annual Hawaii Collector’s Expo もとても面白いです。
ここではアンティークのアクセサリーや、古いレコード、ポスター、日用雑貨、おもちゃなどのほか、言い方は悪いですが、ガラクタもあります。
日本のフリーマーケットのようでもあります。
実際に買うものは限られているかも知れませんが、品物を見ながら、お店の人と話をしたりするのも楽しいですよ。
私はかつて、ここで古い生地を買い、テーブルクロスを作りました。
物産展やコレクターズエクスポといった大きなイベントでは、入場料を払います。
大人で5ドル程度です。
チケットはアリーナと展示会場のすぐ近くにあるちいさな丸いチケット売り場で購入します。
前売りチケットもありますので、ブレイスデールセンターのウェブサイト等で確認してみてください。割引があることもあります。
さて、肝心のバスでのアクセスをお話します。
先ほどもお話しましたように、ブレイスセンターは3つの建物で構成されています。
バス停は、この建物群を囲んでいるカピオラニ通り、キング通り、ワード通りの3箇所あるのですが、停車するバスはそれぞれ異なります。
従って、バスでのアクセスの場合、ご自分がどの建物に行くのか、そして今、どこにいるのか、この2点によって、利用するバスの番号を適宜変更するのが良いと思います。
もし、今、ワイキキにいらして、ブレイスセンターに行きたい、と思われたときには、2番バスが最も簡単です。
乗り換え無しです。ただし停車するのはベレタニア通りなので1ブロック歩きます。
本当なら、劇場に近いキング通りのS.King St – Ward Aveというバス停で降りたいところですが、このバス停はダウンタウン方面から来るバスのバス停です。
そう、キング通りはダウンタウン方面からの一方通行なのです。
従いまして、ワイキキからのアクセスの場合には、S. Beretania – Ward Aveでの下車となります。
ホノルル美術館の目の前のバス停ですのですぐにわかります。
バスを降りましたら、すぐそばの横断歩道をキング通り方向に渡り、そのまま歩きますと、劇場が見えてきます。
ちなみに、バスを降りてからキング通りまで、トーマススクエアーという緑地(公園)があり、中央には大きバニヤン(ガジュマル)の木があります。
もし、ワイキキ方面から、バレエやクラシックコンサートなどで劇場にいらっしゃるのであれば、この2番バスを利用されますと、比較的、歩く距離も少なく、楽にアクセスできると思います。
往路で直接ワイキキに戻りたいときには、キング通りの2番のバス停で乗ります。乗り換え無しでワイキキまで戻れます。
(このバス停には1番バスも停まりますので、乗車の際には、念のために確認してくださいね。)
次に、カピオラニ通りのバス停を利用するケースをご説明します。
カピオラニ通りは、両車線です。
従いまして、アラモアナショッピングセンター方面からでも、ダウンタウン方面からでのアクセスでも同じ番号のバスをご利用頂けます。
停留所はKapiolani Ble + Ward Avです。
3、9.13、40、52、53番バスが停車します。
もし、今、あなたがアラモアナショッピングセンターにいらっしゃるのであれば、山側のバスターミナルから40、52、53番バスに乗るか、カピオラニ通りまで出て、3、9、13番バスに乗りましょう。
カピオラニ通りの3ルートのほうが、頻繁に走っていますので、急ぎのときには通りに出て、道路の向こう側に渡った所にあるバス停でお待ちください。
2つ目のバス停で降車します。
では最後、3つ目のアクセス、バス停をご紹介します。
ニール・ブレイスセンターの正面玄関は、一応、ワード通りに面していますが、その正面玄関の目の前にぴったりと停車するバスは15番バスになります。
バス停名はWard Ave- Kapiolani Stです。
ただし、ここで注意することは、バス停は、玄関の目の前にあるのではなく、ワード通りを渡った、向こう側にあるので、バスを降りたあと、道を渡らなくてはなりません。
15番バスのルートには、一部に循環ルートがあり、ワード通りはちょうどその循環ルートにあるため、バス停が片方の車線にしかないのです。
ワード通りは広い通りですし、交通量も多いので、「ちゃちゃ」っと道を渡ることは出来ません。
安全確保のためにも、一旦カピオラニ通りまで歩き、横断歩道を渡って下さい。
観光においてこの15番バスに乗って、ブレイスセンターに行くことは、殆どないと思いますが、あるとすれば、タンタラスの丘から、あるいはSpalding House (昔はコンテンポラリー美術館という名称)からのアクセスかと思われます。
反対に、ブレイスセンター前の15番バスのバス停から乗車しますと、バスはApalai transit centerという大きなバスターミナルを経て、そこからSpalding House、タンタラスの丘方面に向かいます。
午前中にイベントを楽しみ、バスの時刻が合えば、タンタラスの丘、あるいは美術館めぐりも悪くありません。
注意:15番バスは1時間に1本程度の走行なので、時刻表をよく確認してください。

(Honolulu Museum of Art : Spalding Houseの入り口)