ハワイも土用真っ最中です。

夏の土用は暑いです。

皆さま、こんにちは。

ハワイも7月19日から、土用になりました。

土用の過ごし方と言えば、暑い夏を乗り切るために鰻をいただく、「う」がつく食べ物をいただく、など、いただく関連の習慣が頭に浮かびますね。

それと併せて、土用期間は「土いじりをしない」とか、「大きな契約ごとをしない」、「電化製品を購入しない」、などの注意点もいくつかあります。

季節の変わり目、気候も不安定になりますが、同時に人の心とからだも不安定になるので、体調が少し狂ったり心がスッキリしない、そんな現象も出てくることがあるようです。

従って、土用の期間はいつもより少しテンポを落として無理をせず、きちんと栄養を補給して心身のバランスをとる、そんな生活が良いかもしれないですね。

静かに読書する。実は朗読を聞いています。

特に土用を意識した過ごし方を意識しているのではないのですが、近頃、ハマっているのがYouTubeで聴く朗読です。

読書は好きななのですが、老眼にやられてすっかり視力が落ちてしまいました。

進行する老眼にメガネが追いつかず、メガネをかけているのにすぐに読みづらくなってしまい、結果、読書からも遠ざかってしまいました。

それが、1ヶ月ほど前、ふと松本清張さんの「点と線」の動画はないかしら、と思ってYouTubeを検索したところ、見たいと思っていた動画はなく、その代わりに朗読があったのです。

朗読を聴く?眠くなりそうなぁ。画像がなかったらつまらないのじゃないかしら。

実はこれまでの人生の中で、誰かが朗読するのを聴いた経験がなく、自分がそれで楽しめるのか、全く自信がありませんでした。

「点と線」はオリジナルの映画の他にも、テレビ化されたりして何度かみていますが、個人的にはやはり映画の「点と線」が好きで、日本ではCDを買って何度もみるほどでした。

ストーリーと併せて、戦後高度成長の頃の東京の風景や、福岡の香椎海岸近辺の様子、人々の出で立ちなどをみては、「1950年代はこんなだったんだなぁ。」と、興味深く、また若かった頃の女優さんたちの姿を見ては、「やっぱり若い時はこんな風にお綺麗だったんだなぁ。」と思ったりなど、主として画像を楽しんでいたところが大きいのです。

それ故に「こんなに生々しく、点と線の画像を再現できてしまう自分に、果たして画像のない朗読が耐えられるのだろうか?」と思ったのです。

しかし、そんな心配は杞憂でした。

きっと朗読されていた人がとても上手なのでしょう。

ストーリーを頭の中で追っていると、映画の画像とはまた少し違うシーンが勝手に浮かんでくるのですね。

1950年代の東京駅ではなくて、むしろ自分が実際に使っている東京駅の風景が浮かんできたたり、自分が実際に行った熱海温泉の風景が出てきて、そこに勝手に刑事や犯人が出てくる、といった感じで、とても楽しいのです。

「こういう脳作業というのは、一体、脳のどこがどのように機能しているのだろうか」、ととても興味がありますが、それはさておいて、とにかくその日以来、朗読を聴くことにはまりました。

文字は追わない代わりに、自分の脳の中でシーンを勝手に思い描き、話を聴くってこんなに楽しかったのだ、ととても新鮮な気分です。

短めの朗読がいい?

私は松本清張さんと浅田次郎さんのファンなので、もっぱらこのお二人の作品を聴いていますが、とにかく楽しい。

でもあまり長くなりますと、途中で電話が入ったり、睡魔が入ったりして中断されてしまうので(中断されてもその後、すぐに続ければ問題はないです)、私はどちらかというと、1時間以内の比較的短めの小説を選んでいます。

ミステリーですと、松本清張さんの「顔」とか「巻頭句の女」がお気に入りです。

聴くたびに「うぅ〜ん」と唸っております。

浅田次郎さんですと、「供物」や「琥珀」などが大好きです。

特に「供物」は、必ずと言って良いほど、涙してしまいます(ドライアイなので、とても助かります。)

おそらく自分で本を読むよりも挫折が少なく、最後までしっかり聞けます。

また画像がなくてもきちんと脳内にシーンが浮かび、内容についても正確に記憶されているような気がします。

朗読に出会えてよかった!

ハワイはこのところ、観光客の増加の影響か、コロナの感染者数が増えています。

土用の期間でもありますし、感染を避けてお家でゆっくり過ごすには、この朗読(を聴くこと)はうってつけのように感じます。

薄暗いキャンドルライトでも、
朗読を聴くのであれば大丈夫!