皆さま、こんばんは。
日本はとても暑い日が続いているようで、所によっては40度を超えたとニュースで知りました。

ハワイでも日中、日向を歩けばとても暑くて大変ですが、それでも風が吹く日陰にいれば、屋外でも何とか暑さを凌ぐことができます。
また朝晩は雨も良く降り、風も吹きますので、家の中で暑いと感じることは殆どありません。
実際、筆者の家に冷房はなく、小さいけれどパワーは十分な扇風機一台を、自分のいる場所に持ってきて風に当たっています。
さて、コロナが感染し始めてから、運動不足解消のためにウォーキング続けている筆者ですが、最近は鑑定が終わった後、夕方のウォーキングが増えてきました。

陽が落ちきらない午後6時ごろに家を出て、約1時間ほど歩きます。
筆者は海よりも山の方が涼しく感じるので、ここ数日はパンチボールやマノア周辺を、山から吹く風を受けながら、気持ちよく歩いております。
ウォーキングは軽装がお勧め?
ウォーキング時には、普段ですと携帯電話と鍵とハンカチを持って出ます。
また出で立ちは、Tシャツ・短パンに、日除けが大きくついた帽子を被り、サングラス、そしてマスクを着けています。
「今日は暑そうだなぁ」と思っていた午後5時ごろ、突然、バケツをひっくり返したような雨が降りました。
3分ぐらいで雨は上がり、晴れ間もすぐに戻りましたが、山側の雲を見ますとグレーがかった雲が黙々とたなびいていました。
風も強くなってきたので、「気温は下がって良いけれど、今日のウォーキングはもしかすると雨に降られるかもしれない」と思い、念のため、普段は持って出る携帯電話を置いていくことにしました。
携帯電話が雨で故障したら、人生、終わりです(大袈裟!でも、それぐらい大事)
6時を過ぎ、準備をして外に出ますと影は既に長くなっており、歩くには丁度良い具合の暑さです。
サングラスはつけず、帽子とマスクだけを着けています。
早足で10分ぐらい歩いたところ、少し山を上がった辺りで小雨が降り始めました。
普段ですと数分で止んでしまうことが多いのですが、今日は次第に雨脚が強くなってきて、Tシャツの色が変わるほどになりました。
「やっぱり降ってきたな」と思いつつも、体は暖かいので、雨の冷たさはむしろ心地よく感じられました。
綺麗な虹が出ました!
緩い登り坂を歩き続けると、前方に大きな虹!それも二重の虹が現れました。
今日の虹は薄いブルーグレーの雲を背景に、色がより鮮やかで、くっきりと七色の違いが見えます。(一応、七色と思っております。)
その虹はとても大きく、まるで大木が一気に空に向かって伸びるかのように、緑の山肌に建つ家々の中から、突然、唐突に始まっており、大きなアーチを描きながら遥か向こうの空まで伸びていました。
アーチが遠くになるにつれて、虹は細くなり、色の輪郭も滲んだように見えますが、そこには水色の空が広がっており、細いパステルカラーの虹が続いていました。
筆者は虹を見るたびに、虹の端はどのようになっているのだろう、と思っていたのですが、もしかすると今日はその端が見れるかもしれないと思い、一生懸命、虹の端の始まりの地点を見極めようと、あっちから見たり、こっちから見たりしました。
しかし巨大な虹の発端があるであろう、その山の奥下をみるには筆者の位置は遠過ぎて、結局は「あの辺なんだろうな」と思ったところで諦めました。
ちなみにネットで検索した「虹の端とは?」を要約してみると、「虹は空気中の適当な量の水蒸気がプリズムみたいに太陽光を分光している現象で、虹の両端は個人個人の観測者の目視が可能な両端」のようです。
ということは、今日、筆者が見た虹の端が、まさに「端」だったのだ!と考えても良いのかも知れませんね。
虹を眺めながら歩いているうちに、いつのまにか山のピークに着いていました。
恐らく15分ぐらいは出ていたと思います。
今日は、こんなに大きくて鮮明な虹を見れて、雨には逢いましたが、とてもラッキーな日だったと思います。
ただ、一つ残念だったのは、今日に限って携帯電話を持っていなかったので、これまでみた中でも最も美しいと思った虹を撮り損なったことです。
そんなものですよね、人生って。

ハワイ州は「レインボー ステーツ」というニックネームがあるぐらい頻繁に虹が出ます。
日常茶飯事的に虹が出るせいか、いちいち気にする方はあまりおられないのかも知れませんが、筆者は美しい色の虹を眺めるのが大好きで、虹を見つければ、必ず手を止め、足を止めて、しばらく眺めます。
虹が出ると、何となく嬉しくなるのは筆者だけ?
以前、筆者が住んでいたコペンハーゲンでも虹を見ましたが、2年間で1度の出来事でした。
虹は珍しいことのようで、偶然、職場の窓の外に虹がみえた時、普段は無口な同僚が「虹の端には、お金が埋まっているんだよ。見ておいでよ。」とニコニコして教えてくれました。
もちろんそれはただの言い伝えだと思いますが、その同僚のいつもとは少し違った穏やかな様子を見て何となく心が和んだことや、その虹を眺めた短い夏のことなど、虹にまつわる思い出はいつも筆者の心を和ませてくれます。
