BON Dance in Hawaii ハワイバスに乗って行こう!

HawaiiのBon Dance

7月、8月は盆踊りの季節ですね。

日本の暑い夏、夕暮れ時になると、そこここの町や村で盆踊り大会(夏祭り)が開催されますね。実はそれはハワイも同じなのです。

7月にもなると毎週末、オアフ島のみならずハワイ州のどこかのお寺で「Bon Dance」祭りが繰り広げられています。

中でもオアフ島、Moiliili地区で開催される「モイリイリ本願寺(浄土真宗)盆踊り」大会は最も大規模なBon Dance Festivalとしても有名です。

これは7月上旬開催される、2日間の夏祭り(Summer Fest)で、そのうちの1日が盆踊り大会です。

モイリイリ本願寺以外にも、ハワイ大学、カメハメハスクール、日本文化センター、モイリイリコミュニティーセンターがこの夏祭りを共同で開催しています。

車でやってくる大勢の人に対しては、近くのハワイ大学の駐車場からシャトルバスでの送迎サービスまである、という盛況ぶりです。

モイリイリ本願寺主催のBon Danceにバスでアクセスする方法はいくつかあります。(注意:モイリイリ本願寺でBon Dance Festivalが開催されるのではなく、1100 University Ave(かつてVarsity Theater があったところで現在は駐車場になっています)で開催されますので、お寺には行かないようにしましょう。)

アラモアナショッピングセンターからはUniversity/ Woodlawn 行きの6番バスを利用しましょう。アラモアナショッピングセンターの山側にあるバス乗り場(一番右側にあるバス停)から乗ります。

反対方向(Pauoa)に行く6番バス(行き)も同じバス乗り場に止まりますので、乗車時には行き先を注意してください。

バスはアラモアナショッピングセンターを出ますと、ドンキホーテがあるKaheka通りを走り、やがてKing通りに右折して入ります。

King通りは西から東に向かって走る一方通行の大通りでしたね。

しばらく走りますと、この通りからUniversity Aveを左折しますので、左折をしたら最初のバス停(King St + University Ave)で降りましょう。

降りてからこの通りの反対側に渡りますと、もう会場が見えます。

もし、ワイキキからアクセスするのであれば、まず2番バスに乗り、カラカウア通りとKing通りが交わるところ、King St + Kalakaua Aveで降ります。

降りてから、キング通りを東方面に少し歩きますと、1番バスのバス停(King St + Punahou St)があります。そのバス停から1番バスに乗り(1でも1Lでも大丈夫です。1Lは急行バスですので、降りそこなわないように、アナウンスに注意していてくださいね。)、King St + University Aveで降ります。

バスを降りましたら、King Stを反対側に渡り、さらに目の前を走るBeretania St(東から西方面の一方通行)も渡ります。

そうしますと、もうBon Danceで賑わう広場が見えてきます。

さて、盆踊りは5時スタートですが、5時少し前に現地に行ってみると、すでに多くの人々が集まっています。

やがて音頭が流れはじめ、東京音頭や炭坑節にあわせて櫓の周りで盆踊りを踊る人、周りで手拍子する人、親しい友人と楽しく挨拶したり会話をする人、踊りそっちのけでお弁当をほおばる人、など、様々な風景が見えてきます。

櫓の上には太鼓を叩く人やアナウンスをする人もいます。英語です。

踊っている人々の格好も様々です。お揃いの半被を着て、日ごろの練習の成果を存分に発揮している人たち、浴衣を着た老若男女、Tシャツ・短パンで友人と踊る人等々です。

興味深いのはそこに集まる人たちの人種の豊富さです。日本人を含むアジア系の人々、ハワイアン、白人。彼らが輪になって「ハ~~、よいよい」と言って踊る様子は、その人種のバラエティーさを除けば日本の盆踊りと何ら変わりません。

少し離れたところには、屋台が並んでおりまして、人々はワイワイ言いながら、シェイブアイスやサーターアンダギー、綿菓子、ポップコーン、ジュースなどを口にしています。とにかく賑やかであります。

そんな中で、なぜか若い女性が一人、ギター片手に歌をうたっていたりするのも面白い風景です。

「何で、ここで歌歌うかな?」と思う筆者ですが、当の本人はそんなことおかまいなく、むしろ楽しそうでありまして、彼女の歌を聴いている2,3人と楽しく歓談しているのです。

いかにもハワイ的な風景であります。

ハワイに根付いた盆踊り

Bon Danceがハワイにいかに根付いているイベントかは、テレビで流れる盆踊り大会の開催案内放送を見ているとよく解ります。

日本のテレビ番組を放映しているKiku TVを観ていると、毎日、決まった時間にハワイのローカル情報が画面上に次々と流れます。

盆踊り大会の予告もその画面に出てきます。

詳しく読まないまでも、「そこかしこ、Bon Danceだらけではないか?!Bon Danceがハワイでこんなにメジャーとは!」と、驚きます。

そもそも、盆踊りの起こりについては、諸説あるようです。

が、いずれにせよ、かつてハワイに移住してきた日本人が、過酷な労働・生活環境の下、生き延びるための精神的支柱として、仏教を信仰し、先祖供養を目的とする盆踊りを通して年に一度、人々と集い、励ましあい、仲間との結束を確かめていたのかも知れません。

あくまでも筆者の個人的な考えですが、「一緒に輪になって踊る」という行為は、彼らが日本人のルーツに立ち戻る貴重な機会だったのかも知れませんね。

現在では人種の枠を超えて、異なるルーツを持つ多数の民族がともに踊っています。

その有様は、移民として150年間、ハワイで生きぬいてきた日本人が、これまでも、そしてこれからも平和的な共存共生を何よりも大切に思っていることを語っているようにも見えます。

夏休み、観光でハワイに行って、もし、こんな風景に出会ったら、踊りの輪に入ってみるのも良いかもしれません。

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