皆さま、おはようございます。

最近はシャワーツリーが次々と咲き始めました。
3月下旬から続いている自宅待機も早いもので三ヶ月が経とうとしています。
慣れない生活様式にはストレスを感じることもありますが、一方で家で過ごす時間が長くなったおかげで、良かったこともありました。
その一つにオーブン料理のレシピが飛躍的に伸びたことがあります。
久しぶりにオーブンを使いました
最後に住んでいた日本の家にはオーブンがなく、オーブン料理からはすっかりご無沙汰状態でした。
ハワイに来てからも「オーブン使うと暑いよねぇ?」とか、使い慣れていないハワイのオーブンに何となく躊躇がありました。
でも、「せっかくオーブンがあるのに使わないのはもったいない!」とある日、出来合いのマフィンミックスでバナナマフィンを作ったところ、あっと言う間に出来上がりました。それに美味しい!
単純なボタン操作だけの我が家のオーブン。「オーブンってこんなに簡単に使えるだ!」と改めて気がつき、その日からネットでオーブン料理を検索したり、自分のレシピブックを見返しました。
バナナマフィンの大成功(大袈裟!)もあり、次にトライしたのはバナナブレッドです。
「それ、バナナマフィンと同じだよね?」と思われた方、形が違います。それにレシピも少し違います。

しかし、使った容器が小さかったせいで、見た目はこの通り。
ハワイのキラウエア火山のように、溢れ出た液体がトレーに流れておりました。(あぁ、ちゃんとトレーにのせておいて良かった、と心から安堵しました。)
一つはお友達に差し上げまして、もう一つは自分で頂きました。

いつもバナナでは少々つまらないので、さらにがんばりまして、次は苺パイに挑戦しました。
「パイ作りは土台作りが大変」、と考えがちですが、ちょうどテレビで料理番組を見ていましたら、とても簡単なレシピが紹介されていたので、急いでメモをして忘れないうちに作りました。
たくさんの苺を盛ってオーブンで約1時間半ほど焼くと、この様な出来上がりになります。

このパイ生地はとても簡単に作れるので(パイ容器が不要)、この後もフィリングをオレンジやりんご、ピーチに置き換えて何度か作りました。(でも、一番、美味しいのはやはり苺パイのように思います。)
さらにフィリングにリーク(西洋長ネギ)、カボチャ、ポルトガルソーセージ、そして溶き卵と生クリームを入れて、キッシュ風のパイを作ったりと、とにかくオーブンが大活躍です。
料理をすると何かを思い出します
オーブン料理も含めて、このステイホームの期間に、昔よく作った料理を作ることが増えました。
「あの時はどんな風に作ったっけ?」と思いながら手を動かしていると、次第にその料理を作った時のこと、「いつ、どこで誰と食べたのか」などを考え始めます。
「このサラダはあの時、あの家に住んでいた時、あの人たちにお出しして好評だったのよねぇ。あの人たちは今ごろ、どうしているかしら?」と、何年も会っていない人々を思い出しては、温かい気持ちになったり、少し寂しい気持ちになったりもします。
レシピを教えてくれた友人たちとも、なかなか会う機会はありませんが、その料理を作ることでその友人との思い出が蘇り、さらにその思い出から、これまで出会ってきた人たちのお顔が芋づる式に浮かんでくるのが面白くて、料理をしながらそんな「一人連想ゲーム」を楽しんでいます。
料理の思い出は大切ですね。
筆者の場合、料理をすることが、人との思い出の他に、すっかり意識から遠ざかっていた記憶、例えば昔住んでいた家や街の風景、旅行の記憶などを蘇らせるきっかけになっているようです。
若い時には、年配の人たちが昔話をするのを何となく面倒臭い気持ちで聞いたことがよくありました。
でも年を重ねてくると、それだけ思い出も増えて、昔話が増えてしまうのは自然なことです。
今ではその心境がよく理解できます。(楽しい昔話は人生の宝物ですものね。)
そして改めて分かったのは、大半の思い出はとても鮮やかに心に残っていることです。
その時、その場で見た色も、感じた香りも、温かみも、見事に再現できるのです。(良いことだけでないのですが、、。)面白いですね。
なかなか出口が見えない不安の多い日常生活の中で、一瞬ですが、楽しいタイムトリップが出来る料理の時間は筆者にとって、とても貴重な時間になっているようです。
皆さんは何をしていらっしゃる時に、タイムトリップされますか?
