皆さま、こんにちは。

東京では「東京アラート」も解除され、また休業要請の緩和もステップ3へと移行したようですね。
ここオアフ島でも徐々に、規制が緩和されてきています。
何かが緩和されたと聞くたび、自分にはあまり関連のないことでも、あぁ、そうなんだぁと、硬くなっている心がちょっと緩むのを感じます。
さて、筆者はそのような中、久しぶりにバスに乗ってワイキキビーチへ行くことにしました。
最近では感染者数も低い水準を維持していますし、マスク着用が義務付けられているバスであれば、恐らく大丈夫だろう、ということで、久々にバスに乗りました。
1-Day Passを久々に購入しました。5ドル50セントです。
ワイキキに向かう2番バスはとても空いていました。
クヒオ通りとSea side ave (シーサイド通り)が交わるバス停で降り、ちょっと周りを見渡した後、ワイキキ動物園方向に向かってクヒオ通りを歩き始めました。
実に二ヶ月半ぶりのワイキキです。
なんだか、とても静かです。今日は水曜日なのに、、。

人気がないワイキキを歩いていると、自分がまるでどこかのラグジャリーなテーマパークに居るような錯覚を覚え、「スッキリしてるなぁ、綺麗な建物だなぁ。」と感心する反面で現実感は殆ど感じられません。
クヒオ通りからカラカウア通りに抜けるため、インターナショナルマーケットプレイスを抜けることにしました。

普段は観光客で賑わう高級デパートや多くの店舗も、幾つかの飲食店を除いてはほとんどが閉店しています。
中には「撤退した?」と思われるようなお店もあり、ガランとした空間に置き去りにされているペーパータオルと、分解された後の一部と見られる什器が無造作に放置されているのを見て、何とも言えない気分になりました。
一方で、以前のインターナショナルマーケットプレイスからそのまま残されている大木や多くの植物、開放的で柔らかい日差しがどこからともなく降り注ぐ空間には、たくさんの小さな鳥たちがチュンチュンと鳴きながら自由奔放に飛び交っていて、それはそれで、美しい風景の一コマでした。
さて、カラカウア通りに出ますと、目の前にはホテルが並んでいますが、恐らくほとんどがクローズ状態なのでしょう。行き交う人は、まばらです。

そして交番のところまで来て、初めてゆっくりと海を眺めました。
空も海も雲も砂浜もヤシの木も、そしてダイヤモンドヘッドも、これ以上ないほど、綺麗な色です。
波は穏やかですが、少し沖ではたくさんの人たちがサーフィンを思い思いに楽しんでいます。

その後方を色鮮やかな帆を張ったヨットが右から左へとゆっくりと動いています。
普段は混んでいて座れないベンチに腰をかけて、しばらく風に吹かれながら海を眺めたり、本を読んだり、考え事をしました。
「きっと、こういうところを天国と呼ぶのでしょうね。行ったことないけど、、。」と独り言。
立ち上がって、少し歩きますとデゥーク・カハナモク像とご対面です。こんなにゆっくりと像を眺めたのは、今日が初めてです。
その後も少し歩いては海やサーファーを眺めていました。実に贅沢な時間です。

沖の方にいるサーファーたちは、いかにもサーフィンの上級者というよりは、海が大好きで、サクッと海に来てはご飯を食べるのと同じぐらい、当たり前に海のスポーツを楽しんでいる人たちなのでしょう。
とても上手に波に乗れる人もいらっしゃれば、「ただいま練習真っ只中!」でぽっちゃんぽっちゃん、気前よく海に落下しておられる人もいらっしゃいます。
そして、見ていて微笑ましいというか、面白いのは、とにかく皆さん、本当に楽しそうにぽっちゃんぽっちゃん、落ちまくっているところです。
私もスポーツは大好きですので、純粋にスポーツそのものを楽しんでいるサーファーの様子にとっても共感しました。
Stay Home、ソーシャルディスタンス、マスク着用など、息が詰まる生活も、こんなふうに海で過ごせる時間が持てれば、きっと乗り越えられますね。
