寄り添って走るハワイ3番と9番バス(2)

9番バスのバスルートについて

前回の3番バスルートに続きまして、ここでは主に9番バスのルートをご紹介します。

しかしその前に、特に「パールハーバーにバスで行ってみよう!」、と考えておられるかたに、注意事項をお伝えします。

紙の時刻表を見ると、確かに「9番バスの西の終点はパールハーバー」となっているのですが、パールハーバー(Pearl Harbor Historic Sties)と、9番のパールハーバーは少々、意味合いが違います。

9番バスのパールハーバーは、言うなれば「パールハーバー地区」といった感じでしょうか。

実際、パールハーバー(Pearl Harbor Historic Sites)(アリゾナ記念館、戦艦ミズーリ記念館、ポウフィン潜水艦博物館、太平洋航空博物館)の見学の際には、まず、ビジターセンターに行きますが、その際には9番バスではなく、20番バス(Airport – AZ Memorial – Stadium – Pearl ridge)、42 番バス(Ewa Beach via Arizona Memorial)、アラモアナからであれば、40番バス、62番バス、あるいはAバスを利用することをお勧めします。

また、9番バスの西の終点には3つのバス停があります。

詳細は省きますが、9番バスの終点は、ダニエル・ K・イノウエ国際空港に隣接するヒッカム空軍基地や軍の関連施設の近辺となっており、バス停名はNimitz Gate、Landing C、そしてSupply Centerです。(*)

日数が限られた観光の場合、「NAVY」としてくくられている、これら9番バスの終点にはあまり行かれないと思われます。

「ん?じゃぁ、9番バスって何が便利なの?」と思われますよね。

9番バスも3番バス同様、ホノルルの西部からダイアモンドヘッドまで走る、使えるバスなのです!

さぁ、ではここから簡単に9番バスのルートを確認しましょう。

9番バスも3番バスと同じく、ダウンタウンに入ってからカピオラニ通りを走りますが、9番バスはデイト通り(Date 通り)には入らず、そのままカピオラニ通りをワイアラエ通りに向かって東方向へ(少し北上するような感じで)走ります

片側二車線のワイアラエ通りに入ると、道はカハラ方面に向かって長くなだらかな上り坂になります。

このエリアはカイムキ地区と呼ばれており、最近ではトロリーバスでも観光ルートに入っている人気の地域です。

(前もって、トロリーバスに乗ってカイムキの雰囲気を見ておくのも良いかもしれませんね。)

さて、その後、バスルートはワイアラエ通りからココヘッド通りに右折、さらにPahoa通りを左折し、次に18th通りを右折、そのご暫く直進します。

3番バスの終点停留所を過ぎ、さらにダイアモンドヘッド登山口前のバス停を通り過ぎて終点となります。

ワイアラエ通りにはシャミナード大学や中・高校、レストラン、カフェ、スーパーなどが並んでいます。

特に12th通り近辺には話題のレストランやカフェが集中しています。

またイートインではありませんが、テイクアウト専門の素朴な店構えのパン屋さんやケーキ屋さんなどもあります。

バス停は12th、あるいはKaimuki + Cocoheadを利用するのが良いでしょう。のんびり、その周辺を歩いてみて下さい。

先にもお話しましたが、ワイアラエ通りはカハラ方面にむかって長い上り坂です。

ココヘッドと交差する辺りで、一旦、今来た道を振り返ると、アラモアナ地区から山に向かって建つ数々のビル群の風景、山並みが見渡せ、いつもとはちょっと雰囲気の違うハワイの風景を観ることが出来ます。kaimukiview2

カイムキ地区は主として住宅街が広がる地域で、山に向かって上り坂が何本も延び、そこに古くから住む人たちの家を見ることができます。

観光ですと住宅街を歩くことは殆どありませんが、この辺りは商店やレストランが程よく点在し、全体的にものんびとした静かな時間が流れていて、独特な雰囲気を感じることが出来ます。

さて、「9番バスに乗ってカイムキ周辺をお散歩したけど、この辺りから行き先をカハラ方面(カハラモールなど)に変更したいわ。」と思ったら、1番バスに乗り換えましょう。

このワイアラエ通りには1番バスも走っていますので、9番バスからの乗り換えも可能なのです。

ここでまた注意です。

9番バスはワイアラエ通りからココヘッド通りに右折しますので(カハラは、ワイアラエ通りをもっと進んだ先にあります)、1番バスへの乗り換えは、それまでに済ませておきましょう

ね?9番バスも、なかなか使えるバスでしょう?

観光の場合、パールハーバー近辺から9番バスに乗ってアラモアナ方面に向かうことはあまりないと思いますが、もし、そうなった時の注意が一つあります。(9番バスは注意が多いですね。)

通常、9番バスはKCCが東の終点ですが、1日に2本ほど、Ala Pai Transit Center止まり(早朝ですとKalihi Transit Center止まり)があります。

ここで乗り換えてる予定があればこのバスでかまわないのですが、アラモアナショッピングセンター方面に戻りたいときには避けてください。

乗車前に電光掲示板を確認しましょう。

(*)The Bus Hawaiiのウェブサイトで9番バスのルートを確認しますと、パールハーバー方面の終点駅には、CやSといった記号があり、非常に解りにくいですが、特に軍の関係者でなければ、無視して大丈夫です。

 

 

寄り添って走るハワイ3番と9番バス(1)

似たもの同士?ワイキキを走らない3番と9番バス

3番バスと9番バスのバスルートは似て非なるルートと言えましょう。

重なる部分あり、重ならないけどお互いが近くを走っているルートです。

両バスの共通点として、ワイキキを通らないことが挙げられます。

アラワイ運河の北側のデイツ(Date St)通りカピオラニ通りを走ります。

3番バスの西の出発点はソルトレイク(飛行場のそば)、一方の9番はパールハーバーです。

一方、東の終点は両ルートとも、カピオラニコミュニティカレッジ近辺です

もう少し正しく言いますと、3番バスはカイムキの18th 通りとイワラニ(Iwalanai)通り(とても細い道です)との合流点が終点です。

目印はカイムキミドルスクールです。

9番バスの終点は、3番バスの終点を通り過ぎ、18th通りを右折してダイアモンドヘッド通りに入り、少し走ったAlohea + Makapuuになります。

さて、この両ルートですが、観光ではKCCファーマーズマーケットやダイアモンドヘッド登山口に行くのに便利なルートでしょう。

また両ルートともアラモアナショッピングセンターの前を通りますので、そこから乗って、カパフル通りやワイアラエ通り(Kaimuki地区)にあるレストランやブティックに行く時に重宝します。

ただし、もし、ワイキキからKCCファーマーズマーケットにアクセスしたいのであれば、その時は、クヒオ通りから2番バス、あるいは23番バス、またはカパフル通りやモンサラット通りを走る24番バスでダイアモンドヘッドに向かうと良いでしょう。

バスの運行頻度を考えますと、2番バスが(圧倒的)に良いでしょう。

3番バスのバスルートについて

3番バスルートは、ソルトレイクからダウンタウンに入ってくると、カピオラニ通りを走ります。

アラモアナショッピングセンターを右手に見ながら通り過ぎ、マッカリー通りも過ぎてしばらく行くと、5差路に出ます。

そこからDate St(デイツ通り)に入ります。デイツ通りはコンドミニアムや住宅が並ぶ通りでお店などは殆どありません。

この通りをしばらく走ると右手にアラワイゴルフ場が見え始め、ゴルフ場が終わったところでカパフル通りと交差します。

このカパフル通りには多くのレストランや、可愛いカフェ、サーフショップ、アンティークショップ、レインボードライブ(お弁当屋さん)、ポキで有名なオノシーフード、マラサダが美味しいレナードといったお店が並んでいます。

アラモアナ方面からカパフル通りに遊びに行くには、この3番バスがとても便利ですね。

(カパフル通りがピンと来ない?この通りは、ホノルル動物園前から始まり、山の方に伸びている通りです。)

カパフル通りで下車するのであれば、カパフル通りとデイツ通りの交差点にあるバス停で降りましょう。目印は交差点にあるスターバックスです。

さて、3番バスに乗ったままさらに直進すると、道はMooheau通りに変わります。

道は徐々に上り坂となり、9th Aveで右折した後、キラウエア通りに入ります。

キラウエア通りのゆるい坂道をさらに走って、16th通りで上りきると、今度は下り坂になります。

すると前方の風景が一気に開けて、雄大なココヘッドを望む美しい海の風景が眼前に広がります。(下の写真は曇りの日で今いま一つですが、晴れている日は、青い空、海がと~~ても美しいです。)cocoheadview

バスはその後、18th通りに右折で入り、KCCマーケットに向かって走ります。

左手に見えるカイムキミドルスクールを過ぎたKaimuki + Iwalaniが終点となります。KCCはそこから徒歩3分ぐらいです。

マーケットは土曜日の朝7時半からです。

KCCマーケット側からダイアモンドヘッド通りを渡ると、ダイアモンドヘッドの登山口があります。

ダイアモンドヘッドの登山のスタートはもう少し先なので、ゆるい坂道を歩き、入り口で料金を支払って登山を楽しんでください。

9番バスのルートは次回のブログでご紹介します。

 

 

ハワイバス、時刻表、路線図の見方

バスの時刻表ってどうやってみるの?

以前ご紹介したブログ「バスの路線図ってどこでもらえる」では、バスの路線図の入手方法と、簡単な路線地図、時刻表をご紹介しました。timetable

今回は特に時刻表の見方をご紹介します。

8番バス時刻表

19番バス時刻表

8番バスのように、比較的、短い距離を結ぶ路線の時刻表は、この写真でも見えますように、ワイキキ方面行き(to Waikiki)と、アラモアナ方面(to Ala Moana) 行きの時刻表がコンパクトに記されています。(上の時刻表)

よく見ますと、最上段の時刻の上にはアルファベットのPやTの大文字があり、さらにその文字の上に、Ala Moana Center、Monsarrat Kalakauaなど、主要なバス停の名前が書かれています。

当然ですが、ここに記載されたバス停以外にも、バス停はもっとあります。しかしそれらのバス停についての記載は省略されているのです。

このアルファベットは、路線地図上にふってあるので、そのバス停の位置と名前を確認しつつ、実際にご自分が乗り降りする場所(バス停)が、どのアルファベット(バス停)の間にあるのか、確認しましょう

アルファベットがふられたバス停で乗降するのであれば、時刻表通りの時刻で簡単ですが、それ以外のバス停での乗降に関して、具体的な時刻は時刻表では解りません。

このような場合は、自分が乗降するバス停を挟んでいる、2つのアルファベットの時刻から、自分のバスが停車するおおよその時間を推測するわけです。

日本のように各停留所の時刻が記されているわけではないのです。

さて、もう一つの時刻表を見てみましょう。

8番バスよりも長距離を走る19番バス(ワイキキーヒッカム空軍基地・下の時刻表))の時刻表には、Eastbound to Waikiki(「東方面、ワイキキ行き」)と記されています。

画像はありませんが、反対方向になると表示は、Westbound Daniel K. Inoue International Airport/ Hickam Air Force Baceと記されています。

これはさしづめ、「西方面、ダニエルK.イノウエ国際空港経由、ヒッカム空軍基地行き」といったところでしょうか。

やはりこの時刻上にもアルファベット文字がいくつか記され、その上にバス停の名前が書いてあります。

時刻表と路線図は、the Bus Hawaiiのウェブサイト上でも同じす。ウェブサイト上だから、すべてのバス停の時刻が解るか、というとそうではありません。

平日、土曜日、日曜日州の休日(祝日)

日本でも、電車、バスのダイヤが平日と週末で違うことは普通にあることですね。

ハワイでも同じです。従って、時刻表を確認される際には、Weekday、SaturdaySundayもご確認ください。

さて、平日と週末に加えて、ハワイでは州の休日(State Holiday)が13日ほどあります。(上の写真、19番の時刻表はState Holidayになっています。)

みなさんは、ハワイ州の祝日をご存知ですか?

正月やクリスマスに加えて、ハワイ州には州独自の休日(クヒオ王子の日、カメハメハデー、州制記念日)があります。

果たしてハワイ州の休日にバスをご利用になるかは解りませんが、休日は運行本数が減りますので、バス利用を検討される方は、一度、カレンダーをご確認ください。

休日の中には、年度によって日にちが変わるものもありますので、その年のハワイ(アメリカ)のカレンダーを確認されることをお勧めします。

ハワイ州の休日(祝日)

1月1日:ニューイヤー、1月15日:キング牧師の誕生日、2月第3月曜日:大統領の日、3月26日:クヒオ王子の日、3月~4月復活祭の前の金曜日:グッドフライデー、4月ごろイースター(復活祭)は毎年日付が変わります(春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日と決まっています)、5月最終月曜:戦没者追悼祈念日、6月11日:カメハメハデー、7月4日:独立記念日、8月第3金曜日:州制記念日、9月第1月曜日:レイバーデー、11月11日:退役軍人の日、11月第4木曜日:感謝祭、12月25日:クリスマス


イースターで作った、手作りイースターエッグ。意外と可愛くできるのです。

 

買物袋は15セントになりました

ハワイのお買物は買物袋(エコバッグ)持参で!

7月1日からオアフ島ではショッピングバッグに15セントが課せられることになりました。

上の写真のようなお知らせが、多くの店先に掲示されています。

6日のHonolulu Star Advertiser の紙面では、”Oahu shoppers will have more incentive to remember to take along reusable bags come July 1.”と題して、規制の導入に関する記事もありました。

大きな関心事なのですね。

(1日からしばらくは、友人同士で「ちゃんとショッピングバッグ持ってる?」と、質問しあっていました。)

さて、規制には「全てのプラスチックバッグが対象」との記述がありますが、実際は紙袋も含まれています。

高級店や一部の店舗では、以前と変わらずファンシーな袋に品物を入れてくれますが、それ以外の店では、購入した商品はそのまま渡されます。

これはダニエル・K・イノウエ空港の免税店、売店でも同じです。

筆者は、ニーマンマーカス(高級百貨店)で、たまたま、ポンプ型のハンドクリームを購入しましたが、何も包装されずに、「はい」と渡されました。

品物を手にしたまま店を出るというのは、なかなか不思議な気分です。すぐに自分の袋に入れました。

「観光客は、免除ね」、といった例外はありません。

shopping bagこの写真は、15セント払って手に入れたショッピングバッグです。(左のセーフウェイのバッグは、地厚のビニール袋になっていました。)

スーパーマーケットには、各マーケットのブランドのショッピングバッグが販売されていますので、記念に購入するのも悪くないかも知れません。

(ちなみに、スーパーマーケット内にある、野菜や果物をいれるためのビニール袋には課金されません。)

ショッピングは旅の大きな楽しみですし、15セントぐらいいいや、と思えれば問題はありませんが、あれば便利だと思います。

一つ、エコバッグをお持ちになることをお勧めします。

 

空港からワイキキまでのバス移動は?19番と20番

ホノルルー空港からのアクセス

皆様、こんにちは。

さて、今回は日頃から、日本そして世界の津々浦々で当ブログをご愛読頂いている(ウソ)読者様より頂いたご質問にお答えしたいと思います。

ダニエル・K・イノウエ国際空港からワイキキまでバス移動する時は、19番、20番バスを利用します。

ワイキキまで約1時間ですが、タクシーよりもグッと安く、シャトルバスよりも速い(時があります)。

使わない手はない!と思った皆様。

しかし、ここでちょっと思い出してください。

以前にも当ブログ、「バスに乗るときは荷物の大きさに注意」でご紹介させて頂きましたが、バス利用時の注意点として、持ち込める荷物の大きさには制限があることをおぼえていらっしゃいますか?

日本から空港に降り立つ観光客が持つ大型のトランクは、ほぼ100%、持ち込むことが出来ません。大きすぎるのです。

従って、19、20番バスを利用するのは、時間がある、荷物が少ない、予算が限られている、の3拍子が揃った時になるでしょう。

もし、3拍子揃った時には、到着ロビーを団体客用の出口から出まして、エスカレーターで出発ロビーがある2階に上がります。

エスカレーターを降りて直進しますと、バス停が見つかります。

30分ぐらい待つ場合もありますが、のんびりと空港からの風景を眺めたり、ガイドブックを読んだりするには良い時間でしょう。