オアフ島でサイクリング

シェアバイクについて

平成から令和へと、元号が変りました。

4月27日から5月6日までの10連休は、ハワイで過ごされた方も多かったのではないでしょうか?

さて、オアフ島リピーターの方も、そうでない方も、ホノルルの町を歩いていると、そこかしこに、シェアバイクのスタンドがあるのに気づかれると思います。

「あら、シェアバイクだわ!手軽で良さそうね。私も乗ってみようかしら?」と一瞬、考えたかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

あるいは、もうすでに体験済みの方もいらっしゃるでしょう。乗り心地はどうでしたか?

東京でも時々、赤っぽい車体のシェアバイクに乗って、外出している方をよく見かけますが、オアフ島では水色のバイクです。

特にホノルルに集中して見かけるこのシェアバイクは通称をBIKI(発音はびき)といいます。

ケエアモク通りにあったBIKIストップ

BIKIは州政府の援助も得て、2017年6月からそのサービスが始まりました。

左のようなBIKIストップが沢山、設置され、利用者はオアフ島住人はもちろん、観光客にも広がっています。

お手ごろな値段で利用でき、何より、フットワークが良くなるのが嬉しいですね。

さて、ここで少しBIKI利用に関する情報をご紹介したいと思います。

具体的なBIKIの利用方法については、他のサイトでも丁寧に紹介されていますので、ここではオアフ島住人、それもかなり限定された人々(筆者の知り合い)のBIKIに関する感想をご紹介しましょう。

オアフ島(特にホノルル)の住人(ローカル)が考えるBIKIの長所には、

1)交通渋滞緩和、2)健康によい、3)家に置かなくてよい(家におくと、邪魔)、4)故障しても自分で直さなくてもよい、5)ストップからストップなので盗難の心配がない、などがあるようです。

また上記長所のほかに、特にローカルがBIKIに惹かれる点に、駐車料金の節約があります。

公共の移動機関がバス以外にないオアフ島では、車出勤が普通です。

しかし職場の駐車料金が高く、また駐車代(一月約150ドル~200ドル)を全額負担してくれる会社も少ないので、BIKIを使えばその駐車代金を払わなくても済み、家計が助かるという訳です。

車社会のハワイでは、月々支払う駐車料金が少なくありません。従ってその点からも、BIKI利用には大きな関心があるのでしょう。

一方で、ちょっと不便だなぁ~~と思うことは、BIKIストップが増えたせいで、路上駐車の場所が減ってしまっている点です。

これはかなり困った問題です。例えば大人二人以上の家庭ですと、車はどうしても2台は必要になります。

一戸建ですと、2台ぐらいは駐車できるスペースもあることもありますが、コンドミニアムだと、割り当てられているパーキングは普通1台分だけです。

従って残りの1台は路上駐車となり、毎日、駐車のつど、場所を確保するために探さなくてはならないのです。

時には、自宅から2ブロック、3ブロック離れた場所での路駐になることもあります。

そういう意味で、特に住宅街にはこれ以上BIKIストップを作らないで欲しい、と思っている住人も少なくはありません。

では、ご参考までに、BIKIの利用料をご紹介しましょう。

シングルライド(1回乗り切り)が最長30分で$3.50

マンスリーパスは最長30分利用と、60分利用があり、1ヶ月でそれぞれ、25.0ドル、15.0ドルとなります。

フリースピリットパスは300分まで乗り放題で20ドルです。

アラモアナビーチパーク内はサイクリングできます。気持ちよいですよ。

ハワイバスと比較してみる

そもそも、BIKIとバスを比較することに意味はあるのか、とも思われましたが、本ブログはハワイのバスに関する情報提供を主旨としておりますので、一応、バス利用とシェアバイク利用の比較を試みてみようと思います。

まず、BIKIの利用範囲は、ホノルル中心です。

BIKIストップは現在も増え続けていますが、現時点(2019年5月)で確認した限り、西の端はIwilei通り近辺(解りやすい目印は出雲大社)、東の端はDiamond Head 通りと18th通りの交わるあたりとなります。

従って、移動範囲はまだそれほど広くはありません。例えば、ワイキキからカハラモールへは、現時点でBIKIではアクセスできません。カハラ地区のBIKIストップがないからです。(BIKIには鍵がありませんから、放置できません。)

今更、確認する必要もありませんが、バスは全土にルートが広がっております。

次に料金の比較をしてみましょう。

以前にもご紹介したように、http://kkssgallery.xsrv.jp/shortstory/art/cafe/HOKU_candle/oahuonedaypass/、バス1回の料金が2ドル75セントです。

またワンデーパスを利用すれば、1日中、バスに乗って移動ができます。

ルートにもよりますが、2ドル75セントで、かなり遠くに行けます。

一方、観光の場合、BIKIの利用はおそらくシングルライド(最長30分で3ドル50セント)でしょう。

単純に料金を比較するのはおかしいのですが、オアフ島の自然を満喫しながらのバイク移動は、たとえ30分間の利用であってもBIKIのほうが「思い出作り」的には良いツールかも知れません。

また、今更の話ですが、バスのルートは決まっており、決まった時間にしか運行しない、という、あったりまえの決まりがあります。

そしてバス利用の際には、ルート確認をし、バス番号を確認し、乗降するバス停の位置を確認する必要があります。

一方、BIKIであれば、ワイキキ、アラモアナ地区にある沢山のBIKIストップを見て「そうだ、ちょっと移動しよう!」、「バス停までは遠いし時間もわからない。」、「目的地に近いストップに戻せばそれでオッケー。」、とこんな具合にBIKIは大いにその手軽さを発揮することが出来ます。

以上の条件を総合して考えると、BIKI利用が最大限に生かされるのは、比較的、短距離、短時間の移動で、かつ、BIKIストップがある範囲内となりますね。

盗難に注意!

例えば300分、つまり5時間乗り放題で20ドルのフリースピリットパスですと、かなり自由に動き回れますが、鍵のついてないBIKIから放れるときには注意が必要です。

例えば、お腹が空いたからBIKIをちょっと道端に止めてレストランに入るとか、ビーチに寄ってひと泳ぎしている間に盗まれる可能性があるのです。

もし盗難にあった場合には罰金があります(1200ドル)。

(またきちんと返却しなかったりしても罰金があるようです。)

バイクは車道を走ります。

これもとても大切ですが、歩道をバイクで走ってはいけません。必ず車道か自転車レーンを走ります。

車道では車と同じ向きで走ります。

アメリカは右側通行ですから、右折は比較的容易ですが、左に曲がる際は、きちんと手で合図を出しましょう。

もしオアフ島の交通事情に不慣れで、危ないかも、と思ったときには無理をせず、手で押して方向転換しましょう。

筆者はBIKIを利用したことはありません。自分の自転車があるからです。次回のブログでは、自転車に乗る際の交通ルールについてご紹介できれば、と思います。

上手にBIKI(そしてバスも)を活用して、安全で楽しいハワイステイを満喫してくださいね。